2014年5月14日水曜日

カナペのまぶたに焼き付く大失敗環境教育ゲームの巻



きょうは大失敗に終わったけど、腹がよじれた環境教育ゲームのはなし。

ちょっと前なんですが、小学校の先生をしている同期ボランティアのところで、ゲームをやってきました。

森林伐採がどんどん進んでいるウガンダ。
わたし、どうしても子ども達に、「森がなくなったら困るんだよ」ということを伝えたかったんです。
で、考えたのが「森がなくなったら、酸素もなくなって大変よ」ゲーム
光合成や森の役割の話のレクチャーをしたあとに、実際に子ども達に酸素がなくなったら苦しいぞということを身をもって体験してもらい、木って大切なのじゃと思い知ってもらうのがねらいです。

100mぐらいのグランドを使い、スタートとゴールを設置。
100人のこどもを3つの役に分けました。

①鳥役の子ども(たくさん)・・・スタートの合図のあと息を止めて10秒後に出発。片足ケンケンでゴールを目指してもらいます。つらくなったら木役の子どものところに停まれば、一回呼吸ができます。

②木役の子ども(15人ぐらい)・・・ひたすら立っているだけ。伐採者役に5回斧で叩かれたらその場に倒れ、役目終了。

②伐採者役の子ども(5人ぐらい)・・・斧を持ってゴール方面から木を切るのが役目です。木役の子どものところに行って、5回振り下ろしたら、木が倒れるので、倒れたら、次の木を切りに行きます。


小学校隊員の同期には、「これはルールの説明を相当しっかりやらないとね」と言われました。
なにしろ、こういうルールや役割がいろいろあるゲームというのをやり慣れていないということなんです。それに、人数が多すぎてとにかく指示をきちんと聞かせるということが難しいらしい。
う〜〜〜ん、聞けば聞くほど不安がいっぱい。
これはやばい。

でも、とりあえずやってみなけりゃわからない。

まず、説明に15分かけました。笑





立候補で役割分担しました。

で、ぶっつけ本番でやってみました。



さあ、木役と伐採者役をグランドに配置、それぞれ、斧を振り下ろす練習と倒れる練習もしました。

鳥役は、とりあえずスタートの位置につくまでに5分かかりました。


さあ、スタートといきたかったんですが、、
でもその前に、モチベーション確保のため、ゴールにバナナを置いたんです。
置くかどうか、最後まで悩みましたが、結局置きました。
これが、、、アカンかった。

鳥役の子どもの目がライオンに変わってしまったわけです。


スタート!!
息をとめて10秒数えたあと、鳥役がケンケンで走って行きました!!




あーーーっつ、あーーーー!!!!!

もうバナナがないっ!!!



一瞬でした。
こいつら、忘れてたけど、アフリカ人だった。。。

わたしのまぶたに焼き付いたのは、鳥役の子どものケンケンの跳躍力のすごさ。
100mぐらい距離あったのに、3段飛びぐらいで行っちゃったあぁぁ。
あの跳躍、今も目を閉じると浮かんできます。。。

そのあとはカオス  &$"%()0==!'#"$&'()0!!!!!
バナナを手にしたやつらは得意げに食べ、木役は真面目に倒れてたのもいますが、バナナが食べれなくて、マジで泣いていたのもいました。伐採者役が一番まともでちゃんと仕事してたのは覚えています。


このゲーム、なんと説明に15分、本番は5秒という大失敗に終わりましたが、わたしたち主催者はもうおかしくてしょうがなくて、笑いこけました。

いちおう、まとめをしなければならず、こどもを集めて、いわゆる「ふりかえり」をしたんです。





かなぺ「それぞれの役から、代表の人、一言感想を言ってください」

木役「バナナが食べれなかった」

伐採者役「木をいっぱい倒した」

鳥役「バナナ食べれた」


かなぺ「鳥役の人、酸素がなくて苦しかったかい?」

鳥役「YES!」(注:ウガンダのこどもたちはYES NOクエスチョンをすると必ずYESと答えます。)

かなぺ「酸素をなくさないためにわたしたちができることは?」

鳥役「森林保護!!」

かなぺ「よしっ!! 終わりっ!!」




ということで、終わったのでした。
環境教育隊員としては、間違いなく失格でしょう。








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