2014年6月7日土曜日

かなぺ、アフリカンの音楽にふれる

帰国前にいろいろやっておこうシリーズ。

きょうは、念願のあの音楽隊に会いに行きました。

左はコンクール課題曲作曲者の大輪さんです。
歌も作るし、料理もうまいし、マルチです。

音楽隊というのは合唱コンクールに参加してくださった、プロとしてがんばろうとしているミュージシャンのグループです。プロなのにコンクールにとても協力的なひとたちで、歌を自己流にアレンジしてくれたんですが、アフリカの楽器を使っていてリズムをかえて、完全に自分たちの曲として歌ってくれていたのがツボでした。
ぜひ、生演奏を聞きたい!ということで集まってもらい、この合唱コンクールの課題曲のイメージを絵にしたおそろいのTシャツ着てもらったんです。

歌の様子はこちら↓ 2番目の動画をごらんください。いいアレンジなんです。



若者を応援するNGOみたいな(支援は教会から受けている)グループがやっている”アジト”みたいなところに集まって練習してるんだそうです。オランダ人も支援にからんでいるんだとか。他の国を知らんのですが、ウガンダはオランダの支援がたくさん入っています。

アジト、おしゃれではないか!





みんなすごいきれいな英語を話します。

この左のドラム叩いている人は、リーダーでUTBというウガンダのTVの朝のニュースのキャスターなんだって。そりゃ、きれいな言葉話すわけだ。
「テレビがないからあなたがキャスターだなんて知らんかったけど、すごいじゃないですか」と言ったら「あんた、テレビないのか」と苦笑していた。
(テレビがない生活なんてあり得ないというのがカンパラ人の常識です)
 ドラムは胴体が木で作られていて、弁の部分は真ん中のでかいのが牛の皮、左がナイルオオトカゲの皮が使われています。大きくなるほど、音が低くなるそうです。ちなみにドラムは、森林伐採の原因だったりします。残念だ。





この笛も木でできています。フルートみたいな音色です。ちょっとコツが必要な感じでした。
このねえちゃんは、ボーカルのジュディス。法学部の学生さん。声がかわいいのです。










これは現地語でensaasiという楽器。マラカスみたいにシャカシャカ鳴る道具です。植物の茎が使われています。










これは木琴。現地語でAmadindaといいます。やさしい音色。何の木が使われているのかがとても気になったんですが、みんなそんなことどうても良さそうで知りませんでした。残念。ある人はMusizi(Maesopsis eminii)という木だと言っておりました。確かに結構軽いので早く育つMusiziかも。










何より面白いのは、これ、アコゴ。
金属の部分をはじいて音を出します。
上の動画の冒頭の音はこの楽器のものです。






このグループはこれまで聖書の内容を反映させた歌をつくり、こうした楽器を使って、演奏しているそうです。CDをもらったんですが、とってもいい歌ばかり。ウガンダの大地が目に浮かびます。
許可もらえたら、歌をアップしますね。



きょうはビデオ撮ろうということで練習。わたしは、直射日光のなか演奏する彼らがしょっぱい顔になりがちなので、笑いながら踊ってみました。そしたら汗かきながら笑顔で演奏してくれました。みんな好きなんだなあというのが伝わってきます。

無事撮影終わったところで全員で記念撮影。すごいいい天気。





よく聞いてみたら、この人達多国籍軍でした! どうりでウガンダなまりでないわけだ。
コンゴ、ルワンダ、ケニア、、ご近所さんの血が混じったグループ。

いやー楽しかったです。またちょっと違うウガンダをみた。
彼らがもっと活躍の場を広げられるように応援したいなあ〜〜

2014年6月1日日曜日

カナペ、カンパラを10キロ歩く

うおー いよいよ6月になりました。
ウガンダ帰国まで残すところあと23日。
アホなわたしでもなんか数えやすくなってきました。


きょうは、写真いっぱい!

↑やっぱりおそろいTシャツ、ウガンダのイベント


「カナコさん、6月3日はMartyrs day(殉教者を崇拝する祝日)です。
このMartyrたちが殺された場所にお参りにいくチャリティーウォークがあるので参加しませんか?ポイントポイントで解説もつきます。参加費とTシャツはうちの会社で負担しますから。」


と、先日知り合った静岡在住歴3年のウガンダ人、サミュエルさんから誘われました。

参加費タダ?タダよりこわいものはない!


かなぺ「絶対行きます!」(←この時点でかなり矛盾しているが許してください)


「朝8:00出発って書いてあるので、7:30に来てください」

「わかりました!風邪気味だけど頑張ります」
生理二日目だし風邪気味だし最悪な体調でしたが、なんか面白そうな予感がして行ってきました!

7:30集合が限りなく怪しかったので、7:50に着いてみました。
なんとサミュエルさんは自慢のランドクルーザーで到着済み。でもほかは10人ぐらいしかいねえし。


しばらく、サミュエルさんとその弟の大学生グループと日本人の待ち合わせ時間についての考え方について議論していた。
サミュ「日本人は5分前に来るよね」
かなぺ「そうそう、それが理想ね、遅刻は怒られる」
サミュ弟「じゃあ30分前に着いてればいいんだね」
サミュ「いや、それ、時間の無駄って日本人は考えるんだよ」
かなぺ(!!!すげえサミュエル、わかってんじゃん!!)

なんて話していたら
イギリス人の友人登場。
「8:00って聞いたから8:30に来てみた。やっぱりはじまんないね」

ちょうど待ち合わせについて話していた私達は爆笑。


しかし、9:00に始まりました!!
これでもいつもより早い!さすが外国人相手の産業。

整列しましたが、これが全部ではありません、
大半はこのカメラの後ろでTシャツのサイズ合わせしてます。笑


このピンクのおっちゃんが、コメディアンみたいに日曜の朝からぶっとばしていました。
20分近く話していて、プログラム進行遅れに大いに貢献。

歩いたのは10キロです。スタートからゴールまで直線距離だと5キロ。
Matyr(殉教者さん)たちが殉教した場所をめぐるので、合計10キロ歩く計画。
コースの説明がありましたが、3分以上の長い説明で、ウルトラマンの集中力の私は、シュワッチしてしまいました。(だから、ルートを地図に描けません)
 


イザ歩き始めましたら、すばらしいサポート体制で、目を疑いました。
ここは日本か??
首都ですが、まともに歩道なんてありません。
車ビュンビュン走ってるし、バイクは前から後ろから攻めてくるので、
さぞかし歩きにくいウォーキングだろうと思っていたら、
私達が歩いているところは、交差点なら車を止めるし、
まっすぐな道なら、横にポリスが並走するとう警備体制。


おまけに、ウガンダにはツアリズムポリスという観光専門の警察官がいるんですよ。
面白いでしょ。この方達が守ってくれていました。
VIPになったかと錯覚した、奇跡の一日。

そして、ひとつめの殉教現場。

話は覚えていないが、この像の表情は忘れ難い

Uganda Tourism Guide Association(UTGA) のスタッフが解説してくれました。
UTGAというのは最近出来たガイド協会で、ウガンダにはすでに老舗のUSAGAというガイド協会があるのに、やっぱりこういう業界はどこの国でも分裂する傾向にあるようです。笑
なお、Uganda のMatyrについては、私が書くと、違う話になってしまう恐れがあるのでこちらを参照ください。

まだまだこれからじゃ、ひたすら歩きます。




 二つ目の殉教現場


ここは完全にスラムの中でした。
殉教現場は、いまやみんなの水汲み場。
スラムのこどもたちに「水汲みに来たの? ペットボトルあるよ、買わない?」と聞かれました。
やさしく「ちげえよ」と答えました。

この水そのまんま飲んで君ら、おなかは大丈夫かー? うらやましいじゃないかー!

またちょっと移動しました。

殉教者たちを殺すように命じた、カバカ王が昔住んでいたところだそうです。

なぜこの向って左のにーちゃんが写真をこっち向きに撮っているかというと、、

向かいはこんな眺めだからです。


奥の大きな建物がなんか大事な建物だったんですが、お腹がすいてきてなんだったか忘れてしまいました。カンパラにこんなきれいな道路があったのか!と感動したのであります。

だんだん疲れてきました。
だって暑いんだもん。(でも27℃ぐらいです)



3つめです。
もうだいぶどうでもよくなってきてしまっております。
だから写真も目的が不明になってきました。
他の参加者も説明より木陰に座る方を選び始めました。
わたしはうかつにも「これ最後ぐらい??」と聞いてしまったぐらいです。


4つめです。
ここは、事前の連絡がうまくいっておらず、日曜日のレギュラー礼拝を邪魔するなということで、早々と追い出されました。笑えました。


ここから最後までが永遠のように感じられました。

長い〜〜

長い〜〜

この間、大学生と話しながら歩いてましたが、この学生「スポーツ健康科学」の専攻で、そんな最先端なかんじの専攻があんのか!!とちょっと感動したものの、いかにしてスポーツを観光を結びつけるかという理論を30分以上繰り広げられ、最初は「日本向けならカンパラマラソンとかいいかもね」なんて戦っていましたが、ウルトラマンの耳しかないわたしは、シュワッチしてしまっていたわけです。
話に乗れなくてごめんなさい。

この緑のシャツの人は、ウガンダの新聞で観光関係のネタだとかならず御意見番として登場するビッグマン。
この人にはいろいろ助けてもらった。この手のひとはなぜか嫁が白人だったりする。
いや〜〜疲れた〜〜
もうこれ以上歩けんかも、、、



と思ったら着きました!!
おつかれさん。
ipad持ってるところがカンパラのお金持ちっぽい。



最後はみんなで崇拝のバンザイ。


半数以上はここにはおらず、ほとんどの完走者はこの後ろのでっかい木の下でおやすみでした。


主催者「みなさんおつかれさまでした。本日のイベントはこれにて終了です。ご自由にお帰りください。


なんと、帰りのアレンジはありませんでした。
うそー、10キロどうやってかえるんじゃ。


帰りの手段についてボー然としていたところ、
黒づくめの男がわたしに声をかけてきました。

「テレビ局NTVです、感想をカメラに向って話してください」

うわー、かなぺピンチ! やばい、説明ちゃんと聞いてなくて
なんだったのかよくわからんではないか。
何て言おう?? 何て言おう??


男「さあ、しゃべって!どうぞどうぞ!」

かなぺ「もっとウガンダの歴史勉強します!2年もいたのにすいませんでした!」


穴があったら入りたい、、、
とっさにいいコメントする反射神経とか脳がほしい。



帰りは、サミュエルさんが走っていた乗り合いタクシーの乗客を強引に降ろしてまで貸切り(なんでもアリだなほんとに)、無事に帰れました。




ちなみに、あさってがその殉教者崇拝の祝日なんですが、
地方から続々とThe Uganda Martyrs Shrine目指して人々が集まって来ています。

The Uganda Martyrs Shrine in Namugongo

これぞアフリカ、驚愕のおまけ:続々と集まる人達のイメージ参考映像↓
この写真は以前このブログで牛がドナドナと運ばれる様子を紹介するのに使いましたが、Matyr dayのために来る人たちは、この牛のようにトラックに乗ってやって来ています。
基本的人権とか、はて、なんのこと?って感じです。
きょうはこういうトラックを2台見ました。


ちなみにウガンダの田舎のほうにいくと、
普通にこの方式が公共交通機関として採用されています。
舗装されてない道路をこれで5−8時間とか走りますからね、
宇宙飛行士の訓練とか、これに乗ってる人たちにしてみれば
朝メシ前じゃないかとわたしゃ思うわけです。


以上、意味のない長いブログだ。
長い長い時間おつきあいありがとうございました!