帰国まで約一ヶ月!
やりたいと思っていたことをいろいろやってます。
今回は、マタツ(ハイエースの乗り合いタクシー)のコンダクター(客引き&料金徴収係)ごっこ!!
コンダクターごっこ実施中。夢がかなってかなり調子にのっております。かなぺの右は我が相棒!お客さん役やってくれてます。
すいません、最初に謝っておくと、実際に運行したわけではありません。
配属先が貸し切ったやつを、仕切らせてもらっただけ。笑
ウガンダには公共交通機関と呼べるものが、これか、バスか、乗用車の乗り合いか、トラックの荷台の乗り合いか、バイクタクシーか自転車タクシーしかありません。
わたしの移動手段として、300回以上はお世話になったであろうこの公共交通機関。
これまでも何回かこのブログには登場していますが、今日は細かくご紹介しましょう。
題して、、
車種はハイエースが使われています。
古いやつが主流です。
車内はこんな感じで和気あいあい。
休日出勤(鬼の2000本植樹)でも陽気な愛すべき同僚達 |
ビックリするのは、運転席と助手席の間にシートが増設されていること。
日本ではカップホルダーつき用具箱の部分ですが、そこを開けた状態にしてクッション置いてシートに改造されてます。やればできるものである。
基本は始発のところで客を集め、満員になったら出発します。
首都のタクシーパーク(ここは看板に行き先が書いてある、ここのスキマ駐車技術は必見) |
満員になるまで、田舎とかで運が悪いと2時間以上待ったりすることもあります。
行き先がそれぞれの車の正面に書いてあるわけでもなく、コンダクターはずっと行き先を叫びます。
(行き先言わなくても、黙って乗ってくるお客もいて、どういう「阿吽」の呼吸だろうかといまだ解明されていない科学もあります)
ステージと呼ばれる停車場所がいちおう決まっていますが、バス停的な目印はありません。
ステージでなくても停車が大丈夫なところなら停まって下ろしてくれますし、空席があれば乗せてくれます。
このマタツ、乗っていると日本では考えられないことが起こります。
その①
目的地に向って走ることは走りますが、その過程はなんでもいいんです。
ということで、渋滞してたらいつも使うルートから予告なくはずれます。
おちおち居眠りしてると、「うわっ、ここどこだ??」とパニックになりますし、降りたいところから明らかに遠くなると拳に力が入ります。
初めて乗る路線だと、生きて帰れるかどうか覚悟して乗ります。
だって正規のルートは走ってくれてんのかどうかもわからんし。
誘拐だってあるかもしれませんしね。
その②
基本、殿様商売です。目的地に行くのを予告なくやめてしまい、途中で別の車両に乗り換えろと命令口調で言われます。
その③
コンダクターが途中で予告なく降りて、いなくなることもあります。
初めてこういう目にあったときは、あれ、おい、ちょっと、あんたどこ行くの〜〜?って動揺しましたが、運転手が面倒見てくれるので、まあいっかとなります。
その④
お客を乗せて運行中もガソリンスタンドであたりまえに給油しますし、空気圧が悪そうだったら測り直します。
もちろん故障もしょっちゅうです。そしたら、乗客みんなで文句言って、金をとりかえし、別のに乗り換えます。
その⑤
過積載とはなんのこと?という精神で営業します。
後ろの荷台部分には鶏がクタっとなって乗っていることがよくあります。
定員オーバーもものともしません、30人以上が乗っていたという証言もあります。
このとき警察が道路脇にいる場合は、コンダクターが隠れます。
その⑥
値段は予告なく変動します。通勤ラッシュという理由ならともかく、意味分からない理由で、値上がりしますが、乗客がタッグを組んで反論すると、戻ったりします。外国人のわたしでも、片言の現地語で反論すると態度が豹変して戻ることがあります。
その⑦
いけいけドライバーの場合、渋滞してブチ切れると、仁義なき歩道走行や夢の大逆走を披露します。恐ろしい反面、たいてい急いでいることが多い私は、心の中でガッツポーズ。「でかした、ドライバー、行け、行けーーっ!」と応援してしまいます。
いろいろあるけど、わたしのウガンダのあこがれの職業はこのマタツのコンダクターです。
なぜって、いや、この仕事ね、頭良くないとできないんですよ。
だって、誰がどこから乗って来たか、どこに座ってるか、いくら払っておつりがいくらかちゃんとしないといけないんです。
おまけに途中で人が乗ったり下りたりしますから、座ってる位置が変わるんでそりゃもう神経衰弱みたい。
しかも、空席を埋めるために、道端をずっと見ている。やせてないと乗客が困る。
わたしには、できないなあ。
コンダクターは高慢な態度だったりしてむかついたりもしますが、赤ちゃん連れた母さんが乗って来たりするとちゃんと大事そうに乗り降りのときに赤ちゃん受け渡し手伝ったり、ときには抱いてあげてたりするんです。
そんな優しい面を見ると、なかなかやるではないかと、見直してしまう。
たまに、運転手も乗客も全部グルでスリをする悪質な外国人客を狙ったマタツもいますが、わたしは、スられるどころか、降車時に財布を落としたらしく、気づかずに歩み進んでたら、あとからコンダクターが財布を届けに追っかけて来てくれたこともありました。
ちょっと仲良くなったコンダクターは、わたしの名前を覚えてくれていて、道をあるいていたら、車から名前を叫んで手を振ってくれたこともありました。
車内では偶然の出会いもたくさんあって、日本に留学してたとか、日本語勉強してた人と出会ったりしました。
ぼったくられないように、「この路線は2000シリングよ、払うとき気をつけて」ってこっそり教えてくれる人にもよく会いました。
運転手役ももちろん体験 |
こんなこと書いて、最後に犯罪被害に遭う可能性も捨てきれませんが、首都で使う分には、沢山走ってるから乗りたいところからすぐ乗れるし、満員御礼で運行すること考えたら、日本の、一台の車に1人しか乗ってない状況よりエコかもと思ったりします。
(こっちは排気ガスの問題とかあるけどさ)
日本に帰ったら、この乗り合いタクシー、恋しくなるんだろうなあ。
***おまけクイズ***
マタツはほとんど日本からやってきた中古車です。走行距離どれぐらいでしょうか???
メーターが改ざんされている可能性が大ですが、参考までにこの写真のやつを見てみてください。
こたえ
↓
こたえ
↓
トヨタはご存知でしょうかね?
自分とこの製品がこんなに頑張れるって。
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