2014年8月26日火曜日

2014年6月 かなぺ、帰国しました

こんにちは!! ウガンダおさらこ日報ご覧頂きありがとうございました。
おかげさまで2014年6月末に任期満了で日本へ帰国いたしました。


私の青年海外協力隊での活動は下記ウエブサイトからまとめをご覧いただけます。

JICAボランティア ある環境教育隊員の記録
http://jocv-kankyou.jimdo.com


その後、2015年1月から中米ホンジュラスで暮らしています。

現在更新中のブログはこちらです。
 かなっぺのホンジュラス日報
http://kanappe-honduras.blogspot.jp/?m=0



もしもお問い合わせなどございましたら
コメントボタンからお問い合わせください。

2014年6月7日土曜日

かなぺ、アフリカンの音楽にふれる

帰国前にいろいろやっておこうシリーズ。

きょうは、念願のあの音楽隊に会いに行きました。

左はコンクール課題曲作曲者の大輪さんです。
歌も作るし、料理もうまいし、マルチです。

音楽隊というのは合唱コンクールに参加してくださった、プロとしてがんばろうとしているミュージシャンのグループです。プロなのにコンクールにとても協力的なひとたちで、歌を自己流にアレンジしてくれたんですが、アフリカの楽器を使っていてリズムをかえて、完全に自分たちの曲として歌ってくれていたのがツボでした。
ぜひ、生演奏を聞きたい!ということで集まってもらい、この合唱コンクールの課題曲のイメージを絵にしたおそろいのTシャツ着てもらったんです。

歌の様子はこちら↓ 2番目の動画をごらんください。いいアレンジなんです。



若者を応援するNGOみたいな(支援は教会から受けている)グループがやっている”アジト”みたいなところに集まって練習してるんだそうです。オランダ人も支援にからんでいるんだとか。他の国を知らんのですが、ウガンダはオランダの支援がたくさん入っています。

アジト、おしゃれではないか!





みんなすごいきれいな英語を話します。

この左のドラム叩いている人は、リーダーでUTBというウガンダのTVの朝のニュースのキャスターなんだって。そりゃ、きれいな言葉話すわけだ。
「テレビがないからあなたがキャスターだなんて知らんかったけど、すごいじゃないですか」と言ったら「あんた、テレビないのか」と苦笑していた。
(テレビがない生活なんてあり得ないというのがカンパラ人の常識です)
 ドラムは胴体が木で作られていて、弁の部分は真ん中のでかいのが牛の皮、左がナイルオオトカゲの皮が使われています。大きくなるほど、音が低くなるそうです。ちなみにドラムは、森林伐採の原因だったりします。残念だ。





この笛も木でできています。フルートみたいな音色です。ちょっとコツが必要な感じでした。
このねえちゃんは、ボーカルのジュディス。法学部の学生さん。声がかわいいのです。










これは現地語でensaasiという楽器。マラカスみたいにシャカシャカ鳴る道具です。植物の茎が使われています。










これは木琴。現地語でAmadindaといいます。やさしい音色。何の木が使われているのかがとても気になったんですが、みんなそんなことどうても良さそうで知りませんでした。残念。ある人はMusizi(Maesopsis eminii)という木だと言っておりました。確かに結構軽いので早く育つMusiziかも。










何より面白いのは、これ、アコゴ。
金属の部分をはじいて音を出します。
上の動画の冒頭の音はこの楽器のものです。






このグループはこれまで聖書の内容を反映させた歌をつくり、こうした楽器を使って、演奏しているそうです。CDをもらったんですが、とってもいい歌ばかり。ウガンダの大地が目に浮かびます。
許可もらえたら、歌をアップしますね。



きょうはビデオ撮ろうということで練習。わたしは、直射日光のなか演奏する彼らがしょっぱい顔になりがちなので、笑いながら踊ってみました。そしたら汗かきながら笑顔で演奏してくれました。みんな好きなんだなあというのが伝わってきます。

無事撮影終わったところで全員で記念撮影。すごいいい天気。





よく聞いてみたら、この人達多国籍軍でした! どうりでウガンダなまりでないわけだ。
コンゴ、ルワンダ、ケニア、、ご近所さんの血が混じったグループ。

いやー楽しかったです。またちょっと違うウガンダをみた。
彼らがもっと活躍の場を広げられるように応援したいなあ〜〜

2014年6月1日日曜日

カナペ、カンパラを10キロ歩く

うおー いよいよ6月になりました。
ウガンダ帰国まで残すところあと23日。
アホなわたしでもなんか数えやすくなってきました。


きょうは、写真いっぱい!

↑やっぱりおそろいTシャツ、ウガンダのイベント


「カナコさん、6月3日はMartyrs day(殉教者を崇拝する祝日)です。
このMartyrたちが殺された場所にお参りにいくチャリティーウォークがあるので参加しませんか?ポイントポイントで解説もつきます。参加費とTシャツはうちの会社で負担しますから。」


と、先日知り合った静岡在住歴3年のウガンダ人、サミュエルさんから誘われました。

参加費タダ?タダよりこわいものはない!


かなぺ「絶対行きます!」(←この時点でかなり矛盾しているが許してください)


「朝8:00出発って書いてあるので、7:30に来てください」

「わかりました!風邪気味だけど頑張ります」
生理二日目だし風邪気味だし最悪な体調でしたが、なんか面白そうな予感がして行ってきました!

7:30集合が限りなく怪しかったので、7:50に着いてみました。
なんとサミュエルさんは自慢のランドクルーザーで到着済み。でもほかは10人ぐらいしかいねえし。


しばらく、サミュエルさんとその弟の大学生グループと日本人の待ち合わせ時間についての考え方について議論していた。
サミュ「日本人は5分前に来るよね」
かなぺ「そうそう、それが理想ね、遅刻は怒られる」
サミュ弟「じゃあ30分前に着いてればいいんだね」
サミュ「いや、それ、時間の無駄って日本人は考えるんだよ」
かなぺ(!!!すげえサミュエル、わかってんじゃん!!)

なんて話していたら
イギリス人の友人登場。
「8:00って聞いたから8:30に来てみた。やっぱりはじまんないね」

ちょうど待ち合わせについて話していた私達は爆笑。


しかし、9:00に始まりました!!
これでもいつもより早い!さすが外国人相手の産業。

整列しましたが、これが全部ではありません、
大半はこのカメラの後ろでTシャツのサイズ合わせしてます。笑


このピンクのおっちゃんが、コメディアンみたいに日曜の朝からぶっとばしていました。
20分近く話していて、プログラム進行遅れに大いに貢献。

歩いたのは10キロです。スタートからゴールまで直線距離だと5キロ。
Matyr(殉教者さん)たちが殉教した場所をめぐるので、合計10キロ歩く計画。
コースの説明がありましたが、3分以上の長い説明で、ウルトラマンの集中力の私は、シュワッチしてしまいました。(だから、ルートを地図に描けません)
 


イザ歩き始めましたら、すばらしいサポート体制で、目を疑いました。
ここは日本か??
首都ですが、まともに歩道なんてありません。
車ビュンビュン走ってるし、バイクは前から後ろから攻めてくるので、
さぞかし歩きにくいウォーキングだろうと思っていたら、
私達が歩いているところは、交差点なら車を止めるし、
まっすぐな道なら、横にポリスが並走するとう警備体制。


おまけに、ウガンダにはツアリズムポリスという観光専門の警察官がいるんですよ。
面白いでしょ。この方達が守ってくれていました。
VIPになったかと錯覚した、奇跡の一日。

そして、ひとつめの殉教現場。

話は覚えていないが、この像の表情は忘れ難い

Uganda Tourism Guide Association(UTGA) のスタッフが解説してくれました。
UTGAというのは最近出来たガイド協会で、ウガンダにはすでに老舗のUSAGAというガイド協会があるのに、やっぱりこういう業界はどこの国でも分裂する傾向にあるようです。笑
なお、Uganda のMatyrについては、私が書くと、違う話になってしまう恐れがあるのでこちらを参照ください。

まだまだこれからじゃ、ひたすら歩きます。




 二つ目の殉教現場


ここは完全にスラムの中でした。
殉教現場は、いまやみんなの水汲み場。
スラムのこどもたちに「水汲みに来たの? ペットボトルあるよ、買わない?」と聞かれました。
やさしく「ちげえよ」と答えました。

この水そのまんま飲んで君ら、おなかは大丈夫かー? うらやましいじゃないかー!

またちょっと移動しました。

殉教者たちを殺すように命じた、カバカ王が昔住んでいたところだそうです。

なぜこの向って左のにーちゃんが写真をこっち向きに撮っているかというと、、

向かいはこんな眺めだからです。


奥の大きな建物がなんか大事な建物だったんですが、お腹がすいてきてなんだったか忘れてしまいました。カンパラにこんなきれいな道路があったのか!と感動したのであります。

だんだん疲れてきました。
だって暑いんだもん。(でも27℃ぐらいです)



3つめです。
もうだいぶどうでもよくなってきてしまっております。
だから写真も目的が不明になってきました。
他の参加者も説明より木陰に座る方を選び始めました。
わたしはうかつにも「これ最後ぐらい??」と聞いてしまったぐらいです。


4つめです。
ここは、事前の連絡がうまくいっておらず、日曜日のレギュラー礼拝を邪魔するなということで、早々と追い出されました。笑えました。


ここから最後までが永遠のように感じられました。

長い〜〜

長い〜〜

この間、大学生と話しながら歩いてましたが、この学生「スポーツ健康科学」の専攻で、そんな最先端なかんじの専攻があんのか!!とちょっと感動したものの、いかにしてスポーツを観光を結びつけるかという理論を30分以上繰り広げられ、最初は「日本向けならカンパラマラソンとかいいかもね」なんて戦っていましたが、ウルトラマンの耳しかないわたしは、シュワッチしてしまっていたわけです。
話に乗れなくてごめんなさい。

この緑のシャツの人は、ウガンダの新聞で観光関係のネタだとかならず御意見番として登場するビッグマン。
この人にはいろいろ助けてもらった。この手のひとはなぜか嫁が白人だったりする。
いや〜〜疲れた〜〜
もうこれ以上歩けんかも、、、



と思ったら着きました!!
おつかれさん。
ipad持ってるところがカンパラのお金持ちっぽい。



最後はみんなで崇拝のバンザイ。


半数以上はここにはおらず、ほとんどの完走者はこの後ろのでっかい木の下でおやすみでした。


主催者「みなさんおつかれさまでした。本日のイベントはこれにて終了です。ご自由にお帰りください。


なんと、帰りのアレンジはありませんでした。
うそー、10キロどうやってかえるんじゃ。


帰りの手段についてボー然としていたところ、
黒づくめの男がわたしに声をかけてきました。

「テレビ局NTVです、感想をカメラに向って話してください」

うわー、かなぺピンチ! やばい、説明ちゃんと聞いてなくて
なんだったのかよくわからんではないか。
何て言おう?? 何て言おう??


男「さあ、しゃべって!どうぞどうぞ!」

かなぺ「もっとウガンダの歴史勉強します!2年もいたのにすいませんでした!」


穴があったら入りたい、、、
とっさにいいコメントする反射神経とか脳がほしい。



帰りは、サミュエルさんが走っていた乗り合いタクシーの乗客を強引に降ろしてまで貸切り(なんでもアリだなほんとに)、無事に帰れました。




ちなみに、あさってがその殉教者崇拝の祝日なんですが、
地方から続々とThe Uganda Martyrs Shrine目指して人々が集まって来ています。

The Uganda Martyrs Shrine in Namugongo

これぞアフリカ、驚愕のおまけ:続々と集まる人達のイメージ参考映像↓
この写真は以前このブログで牛がドナドナと運ばれる様子を紹介するのに使いましたが、Matyr dayのために来る人たちは、この牛のようにトラックに乗ってやって来ています。
基本的人権とか、はて、なんのこと?って感じです。
きょうはこういうトラックを2台見ました。


ちなみにウガンダの田舎のほうにいくと、
普通にこの方式が公共交通機関として採用されています。
舗装されてない道路をこれで5−8時間とか走りますからね、
宇宙飛行士の訓練とか、これに乗ってる人たちにしてみれば
朝メシ前じゃないかとわたしゃ思うわけです。


以上、意味のない長いブログだ。
長い長い時間おつきあいありがとうございました!

2014年5月30日金曜日

鬼の2000本ノック じゃなくて 2000本植樹

我が職場、鬼のイベントは必ずと言っていいほど前日に言い渡されます。


何のイベントか?


植樹です。


しかも


2000本。



野球のノックとかの練習のまちがいじゃないの?って思うんですが、違います。
こっちは、植樹の規模が違うんだぜ。

今回も前日に召集
「カナコ、絶対13:00には戻るから」と懇願され、
朝7:30にリマインドの電話。
日本人でもここまでマメな人あんまりいないかもということで行ってみる。


誰が行くんだ?と思ったら、今回はおそろいTシャツが配布されるということで、
みんな、時間通りにやってきた!!
(みんなおそろいTシャツ大好き、Tシャツ=驚異的な「人を動かす力」である。)

でもやっぱり出発しない。
カナコがもうすぐ帰っちゃうから写真撮ろうとか言い出して、
ここじゃイヤ、目的地でね♥とか言って車に乗れと促してみる。



途中でスタッフを2名拾うつもりが、1名とりこぼしたため、
ガソリンスタンドでさらに20分瞑想の時間を過ごしながらも、
ついに植樹地に着いた。

この場所は2009年に違法伐採されてしまったところ。
違法伐採者が入って来て値打ちのある木を切り倒し、
そのあと近所の人が入って来て薪になるような木を切ったり、
木の皮を調理材にするためはがして持って行ってしまう。
森は最終的にこうなる。



こりゃ、あんまりだ、、、
と感傷にひたってたけど、30分感傷にひたっても何も始まろうとしないので
「植樹はどうなっちょる?」と聞いてみた。


「スポンサーのセ●ナホテルも来てないし、苗木が届いてないから待って」


ん?


「植樹に来たのに苗木がないの??」

「きのう運ばれるはずだったんだけど、届かなかった」


「あ、そう」


↑ どうよこれ、この反応。
カナペ、2年で相当鍛えられました。
ボランティアに来る前だったら噴火してた。
でもこれも、許容範囲というか、想定内。
怒ったところでしかたない。という考え方を学びました。


もう、こうなったら何か楽しみをみつけなければ、、、
わたしの職場の相棒が遠くに消えて行くのが見えて、追っかけてみた。
「どこいくの〜〜??」


同僚はなんと山菜採りはじめていました。


採っていたのはこれ、エンスッガ(現地語)という植物


「これおいしいから食べてみて」と同僚のすすめに乗り、
植樹のつもりが山菜採りに目的変更。
とまりません。



足下凝視して歩いていたら、植樹のスポンサーがおな〜り〜
植え方講習会が始まり、




かなぺも、本来の2千本植樹にのりだしました。



ちょうどよかった、ちょっと脱線しますが、
ウガンダ女性に絶対かなわないものをこのタイミングでお話ししましょう。

ウガンダ女性は床を掃いたり、ふいたりするとき、
ものすごい姿勢良く、おしりを突き出して二つ折になって作業します。
わたしは上の写真のようにしゃがんで植樹してましたが、
同僚はこのとおり↓



頭に血が上ったりせんのかい?と聞いてみましたが、
そうでもないそうです。
床をいじったりするとき、ウガンダの女性はたいていこうしてきれいな二つ折りになります。
これは、わたしはできません。ヨガの先生のカナダ人の友人も「こりゃすごい、かなわない」と言って帰って行ったぐらいです。




さて、話戻って、植樹はどうなったかというと、


苗木が2000本用意できてないことがわかり、一通り植えて帰ることになりました。
かくして二千本ノックならぬ、二千本植樹はなくなりました。

暑かったので山菜はこの時点で相当クタっとなっていました。笑




最後に記念撮影。

かなぺの左側は、ウガンダ一番の高級ホテルの若社長です。スピーチうまい。

帰ったら15時。予想通り。
広報担当者はごめんねと言ってお昼をごちそうしてくれました。
なんという太っ腹!!




ちなみに、山菜のエンスッガは、小松菜を思い出させる様な味で泣けてきました。

2014年5月17日土曜日

カナペ、これやってみたかった、、、

帰国まで約一ヶ月!
やりたいと思っていたことをいろいろやってます。
今回は、マタツ(ハイエースの乗り合いタクシー)のコンダクター(客引き&料金徴収係)ごっこ!!
コンダクターごっこ実施中。夢がかなってかなり調子にのっております。かなぺの右は我が相棒!お客さん役やってくれてます。




すいません、最初に謝っておくと、実際に運行したわけではありません。
配属先が貸し切ったやつを、仕切らせてもらっただけ。笑

ウガンダには公共交通機関と呼べるものが、これか、バスか、乗用車の乗り合いか、トラックの荷台の乗り合いか、バイクタクシーか自転車タクシーしかありません。

わたしの移動手段として、300回以上はお世話になったであろうこの公共交通機関。
これまでも何回かこのブログには登場していますが、今日は細かくご紹介しましょう。


題して、、



車種はハイエースが使われています。
古いやつが主流です。

車内はこんな感じで和気あいあい。

休日出勤(鬼の2000本植樹)でも陽気な愛すべき同僚達


日本では10人乗りですが、後部座席部分のシートが改造されていて、3列→4列になっています。ウガンダの法定乗車人数は16人(運転手1とコンダクター1、乗客14)臭い人が乗ってくると、生き地獄に変わります。太っている人も罪深いです。


ビックリするのは、運転席と助手席の間にシートが増設されていること。


日本ではカップホルダーつき用具箱の部分ですが、そこを開けた状態にしてクッション置いてシートに改造されてます。やればできるものである。


基本は始発のところで客を集め、満員になったら出発します。

首都のタクシーパーク(ここは看板に行き先が書いてある、ここのスキマ駐車技術は必見)

満員になるまで、田舎とかで運が悪いと2時間以上待ったりすることもあります。
行き先がそれぞれの車の正面に書いてあるわけでもなく、コンダクターはずっと行き先を叫びます。
(行き先言わなくても、黙って乗ってくるお客もいて、どういう「阿吽」の呼吸だろうかといまだ解明されていない科学もあります)

ステージと呼ばれる停車場所がいちおう決まっていますが、バス停的な目印はありません。
ステージでなくても停車が大丈夫なところなら停まって下ろしてくれますし、空席があれば乗せてくれます。





このマタツ、乗っていると日本では考えられないことが起こります。

その①
目的地に向って走ることは走りますが、その過程はなんでもいいんです。
ということで、渋滞してたらいつも使うルートから予告なくはずれます。
おちおち居眠りしてると、「うわっ、ここどこだ??」とパニックになりますし、降りたいところから明らかに遠くなると拳に力が入ります。
初めて乗る路線だと、生きて帰れるかどうか覚悟して乗ります。
だって正規のルートは走ってくれてんのかどうかもわからんし。
誘拐だってあるかもしれませんしね。

その②
基本、殿様商売です。目的地に行くのを予告なくやめてしまい、途中で別の車両に乗り換えろと命令口調で言われます。

その③
コンダクターが途中で予告なく降りて、いなくなることもあります。
初めてこういう目にあったときは、あれ、おい、ちょっと、あんたどこ行くの〜〜?って動揺しましたが、運転手が面倒見てくれるので、まあいっかとなります。

その④
お客を乗せて運行中もガソリンスタンドであたりまえに給油しますし、空気圧が悪そうだったら測り直します。
もちろん故障もしょっちゅうです。そしたら、乗客みんなで文句言って、金をとりかえし、別のに乗り換えます。

その⑤
過積載とはなんのこと?という精神で営業します。
後ろの荷台部分には鶏がクタっとなって乗っていることがよくあります。
定員オーバーもものともしません、30人以上が乗っていたという証言もあります。
このとき警察が道路脇にいる場合は、コンダクターが隠れます。

その⑥
値段は予告なく変動します。通勤ラッシュという理由ならともかく、意味分からない理由で、値上がりしますが、乗客がタッグを組んで反論すると、戻ったりします。外国人のわたしでも、片言の現地語で反論すると態度が豹変して戻ることがあります。

その⑦
いけいけドライバーの場合、渋滞してブチ切れると、仁義なき歩道走行や夢の大逆走を披露します。恐ろしい反面、たいてい急いでいることが多い私は、心の中でガッツポーズ。「でかした、ドライバー、行け、行けーーっ!」と応援してしまいます。




いろいろあるけど、わたしのウガンダのあこがれの職業はこのマタツのコンダクターです。
なぜって、いや、この仕事ね、頭良くないとできないんですよ。

だって、誰がどこから乗って来たか、どこに座ってるか、いくら払っておつりがいくらかちゃんとしないといけないんです。
おまけに途中で人が乗ったり下りたりしますから、座ってる位置が変わるんでそりゃもう神経衰弱みたい。
しかも、空席を埋めるために、道端をずっと見ている。やせてないと乗客が困る。


わたしには、できないなあ。

コンダクターは高慢な態度だったりしてむかついたりもしますが、赤ちゃん連れた母さんが乗って来たりするとちゃんと大事そうに乗り降りのときに赤ちゃん受け渡し手伝ったり、ときには抱いてあげてたりするんです。
そんな優しい面を見ると、なかなかやるではないかと、見直してしまう。

たまに、運転手も乗客も全部グルでスリをする悪質な外国人客を狙ったマタツもいますが、わたしは、スられるどころか、降車時に財布を落としたらしく、気づかずに歩み進んでたら、あとからコンダクターが財布を届けに追っかけて来てくれたこともありました。

ちょっと仲良くなったコンダクターは、わたしの名前を覚えてくれていて、道をあるいていたら、車から名前を叫んで手を振ってくれたこともありました。

車内では偶然の出会いもたくさんあって、日本に留学してたとか、日本語勉強してた人と出会ったりしました。
ぼったくられないように、「この路線は2000シリングよ、払うとき気をつけて」ってこっそり教えてくれる人にもよく会いました。


運転手役ももちろん体験


こんなこと書いて、最後に犯罪被害に遭う可能性も捨てきれませんが、首都で使う分には、沢山走ってるから乗りたいところからすぐ乗れるし、満員御礼で運行すること考えたら、日本の、一台の車に1人しか乗ってない状況よりエコかもと思ったりします。
(こっちは排気ガスの問題とかあるけどさ)



日本に帰ったら、この乗り合いタクシー、恋しくなるんだろうなあ。




***おまけクイズ***
マタツはほとんど日本からやってきた中古車です。走行距離どれぐらいでしょうか???
メーターが改ざんされている可能性が大ですが、参考までにこの写真のやつを見てみてください。







こたえ







こたえ










トヨタはご存知でしょうかね?
自分とこの製品がこんなに頑張れるって。

2014年5月14日水曜日

カナペのまぶたに焼き付く大失敗環境教育ゲームの巻



きょうは大失敗に終わったけど、腹がよじれた環境教育ゲームのはなし。

ちょっと前なんですが、小学校の先生をしている同期ボランティアのところで、ゲームをやってきました。

森林伐採がどんどん進んでいるウガンダ。
わたし、どうしても子ども達に、「森がなくなったら困るんだよ」ということを伝えたかったんです。
で、考えたのが「森がなくなったら、酸素もなくなって大変よ」ゲーム
光合成や森の役割の話のレクチャーをしたあとに、実際に子ども達に酸素がなくなったら苦しいぞということを身をもって体験してもらい、木って大切なのじゃと思い知ってもらうのがねらいです。

100mぐらいのグランドを使い、スタートとゴールを設置。
100人のこどもを3つの役に分けました。

①鳥役の子ども(たくさん)・・・スタートの合図のあと息を止めて10秒後に出発。片足ケンケンでゴールを目指してもらいます。つらくなったら木役の子どものところに停まれば、一回呼吸ができます。

②木役の子ども(15人ぐらい)・・・ひたすら立っているだけ。伐採者役に5回斧で叩かれたらその場に倒れ、役目終了。

②伐採者役の子ども(5人ぐらい)・・・斧を持ってゴール方面から木を切るのが役目です。木役の子どものところに行って、5回振り下ろしたら、木が倒れるので、倒れたら、次の木を切りに行きます。


小学校隊員の同期には、「これはルールの説明を相当しっかりやらないとね」と言われました。
なにしろ、こういうルールや役割がいろいろあるゲームというのをやり慣れていないということなんです。それに、人数が多すぎてとにかく指示をきちんと聞かせるということが難しいらしい。
う〜〜〜ん、聞けば聞くほど不安がいっぱい。
これはやばい。

でも、とりあえずやってみなけりゃわからない。

まず、説明に15分かけました。笑





立候補で役割分担しました。

で、ぶっつけ本番でやってみました。



さあ、木役と伐採者役をグランドに配置、それぞれ、斧を振り下ろす練習と倒れる練習もしました。

鳥役は、とりあえずスタートの位置につくまでに5分かかりました。


さあ、スタートといきたかったんですが、、
でもその前に、モチベーション確保のため、ゴールにバナナを置いたんです。
置くかどうか、最後まで悩みましたが、結局置きました。
これが、、、アカンかった。

鳥役の子どもの目がライオンに変わってしまったわけです。


スタート!!
息をとめて10秒数えたあと、鳥役がケンケンで走って行きました!!




あーーーっつ、あーーーー!!!!!

もうバナナがないっ!!!



一瞬でした。
こいつら、忘れてたけど、アフリカ人だった。。。

わたしのまぶたに焼き付いたのは、鳥役の子どものケンケンの跳躍力のすごさ。
100mぐらい距離あったのに、3段飛びぐらいで行っちゃったあぁぁ。
あの跳躍、今も目を閉じると浮かんできます。。。

そのあとはカオス  &$"%()0==!'#"$&'()0!!!!!
バナナを手にしたやつらは得意げに食べ、木役は真面目に倒れてたのもいますが、バナナが食べれなくて、マジで泣いていたのもいました。伐採者役が一番まともでちゃんと仕事してたのは覚えています。


このゲーム、なんと説明に15分、本番は5秒という大失敗に終わりましたが、わたしたち主催者はもうおかしくてしょうがなくて、笑いこけました。

いちおう、まとめをしなければならず、こどもを集めて、いわゆる「ふりかえり」をしたんです。





かなぺ「それぞれの役から、代表の人、一言感想を言ってください」

木役「バナナが食べれなかった」

伐採者役「木をいっぱい倒した」

鳥役「バナナ食べれた」


かなぺ「鳥役の人、酸素がなくて苦しかったかい?」

鳥役「YES!」(注:ウガンダのこどもたちはYES NOクエスチョンをすると必ずYESと答えます。)

かなぺ「酸素をなくさないためにわたしたちができることは?」

鳥役「森林保護!!」

かなぺ「よしっ!! 終わりっ!!」




ということで、終わったのでした。
環境教育隊員としては、間違いなく失格でしょう。








2014年5月4日日曜日

かなぺ ついにNHKラジオに、、



カナペ ラジオに出ます。

Misha アフリカの風という番組です。

2回に分けて出ます。5分程度です。
5月6日23:00− 
5月13日23:00ー

らじるらじるでも聞けるそうです。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/
(てか、わたしはらじるらじるなんて知らなかった。2年も日本を離れているとよくわからん)


【かなぺの言い訳】
電話で話したんですけど、なんか音がとぎれとぎれで、間もあって、MISHAさんが何と言っているのか良く聞こえず、原稿ボー読みなところがあります。あいづちも不自然かも。自分ではがっくりなかんじです。

許して〜〜、でも聞いてみてください〜〜