2013年7月25日木曜日

盗みたい、大ボスの話しかた

きのう、今日と配属先の四半期大反省会でした。
首都にある本部と全国に506ある森林保護区を守るレンジャーたちの攻防。
本当は昨日だけでしたが、収まるはずもなく、今日も引き続きやりました。

わたしは呼ばれてなかったんです。

そしたら当日朝8:11am 電話があって、

広報部長「カナコどこにいる、なにしてる? 出発だぞ」って。

わたし「え〜〜、聞いてないっすよ、そんなあ」

広報部長「5月にあったやつの続きだからカナコは自動的にメンバー入りしているのだ。それぐらい察しなさい。」

わたし「(おいこら、そんな理不尽な話あっていいのか、でも呼ばれるのはありがたいことだ。)もちろん、行きます。かたじけない。」


結構時間通り始まって、予算消化が目当てとちらっと聞きましたが、それでも内容は、給料未払いの人達をどう救済するかとか、どうやって、ライセンス管理、植林、材木、観光以外の収入源を考えられないか、中央に集中している財務管理を地方に委任しないか、、など、前向きな話でした。

なにより、わたしがすごいと思ったのは1日目の2時間にわたる大ボスからのお言葉。
わたしは、この組織にボランティアに入れて本当に恵まれていると思っていますが、そのひとつに、この大ボスのもとで働けたということが挙げられます。
わたしの配属先のトップはフォレスターでありながら、政治家の道を進んでいる人です。
40台前半、実は、彼の前任者は、横領で組織を去りました。着任してまだ1年半。なのに、もう何年も働いているかのようにいろんな問題を把握しています。ウガンダでは、年功序列というのはなくて、そのポジションに見合った学歴と経験があれば、若くても採用になるそうです。


この人はさすが政治家、すごく演説がうまい。人を乗せるのが上手。決して叱りません。
ただひたすら、良いところに触れ、解決策を導きます。

彼の話し方の特徴は
1、自分がこれから話す事をまず一言で言う。そして、そのあと間をとる。
  次に、背景の要約→理由→解決策(誰が何をどうする)という順番で話す。
>>これって、ちゃんと整理されてないと話せないと思うんですが、そのへんはきっと脳みそが違うんでしょうね。ほんとに回転が速いんですよ。感動します。


2、個別にスタッフの名前をあげて、その人のいいところを話に盛り込む。
>>気分が良くなっちゃうんですね〜。


3、スタッフが脈絡なくだらだら話していると、「お前がいいたいことはこういうことだね」と要約する→それが的を得ている。
>>カンが鋭いと思うんですよね=頭が良すぎるわー



大ボスは休憩時間も、懇親会も、きちんとみんなに声をかけ、名前を覚え、本当になんてすごい人なんだろかと尊敬しております。
そのへんは政治家の道をゆく人なので、まあいろいろ戦略もあるんだろうけれど、どこの組織もトップはランドクルーザーで移動するというのに、彼は国連から買ってもらった♥って喜んでコロナで助手席に座っているので、庶民派で、大好きです。

ああ、訓練でなんとか手に入るものなら、こういう頭の回転を盗んで訓練したい。
今まで忙しそうだから、結構遠慮してたけど、もっとたくさん話す機会を持たねば!!

0 件のコメント: