2012年10月17日水曜日

だから放っておけないんだ〜

 カンパラを脱出して調査に2カ所行ってきましたが、地方の景色を見てやっと自分の配属先(国家森林機構)の役割がわかりました。

それはなにかというと、この国では森は放っておくとなくなっちまうということです。

ウガンダは起伏に富んだ地形で、丘やら山やらあるんですが、なんかですね、、、足りないんです。

木がないんですよ。



北海道の稚内とか襟裳とか、風が強くて木が育たないところに景色が似ているので、うわ〜北海道そっくりだ!と見ていたんですが(条件的に育たないところもウガンダ国内にはもちろんあります。湿地も多いしね。)、8時間バスに揺られて、行けども行けども、木がね、ほんとに生えてないんです。そのかわりどこに行けども民家はある!


じゃあどうしちゃったのかというと、、、切っちゃったってことのようです。






あちゃー


何のためにかというと、火を起こすため。

ここウガンダではガスを設置しようと思ったら先生の給料1ヶ月分かかります。
それに都会なら普及しているものの、田舎はまだ木を燃やして調理しているおうちがほとんど。
国立公園や森林保護区でもないかぎり、ガンガン切られています。
切ったところはハゲ山になちゃってるんですよ。
それが稚内の宗谷丘陵みたいに見えるんですけどね。笑

なので、うちの配属先はウガンダ国内にある506の森を、森林保護区に指定して木を切らないように管理しています。
でも職員は340人しかいないので、保護が追いついておらず、今、この瞬間も燃料にされてしまっています。
おまけに、早く伸びる木をってことで、外来種の木が植えられていて、コアラの好きなユーカリが植えられています。
ユーカリは専門家の間で賛否あるようです。その話はまたこんど。)


いったいこの森林伐採をどうやったら止められるんだろうか??
わたしの同僚MR.カビの悩みを共有できた気がします。

日本はどうやってガスを普及させられたんでしたっけ?
でもガスが解決策なのか?って話もあるよな。




***おまけ***

このまえ行った国立公園近くのまち、カバレは、同じように木が切られていますが、、ちょっと違いました。



US50ドルの宿に1泊。羽を伸ばすかなぺ。


ちゃんと切った跡の土地を段々畑にして利用していたんですよ。
お茶畑になってたりして、静岡を思い起こさせる景色でした。

0 件のコメント: